④ 誰でもピカソン 鉛筆ドローイング

開催日時:8月21日(木)14:00〜17:00
対象:中学生以上(定員20名)
参加費:1000円
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講師プロフィール

柳英克(やなぎひでかつ
京都生まれ,大学在学中よりNHK教育TV「できるかな」に造形スタッフとして参加,大学卒業後はフジテレビ「ひらけポンキッキ」をはじめTV・CM・舞台などでデザイン・イラストレーション・造形美術・アイデアプランを手掛ける.マルチメディア作品による空間演出やパフォーマンスなどの創作活動を経て,2000年4月より公立はこだて未来大学に着任する.東京農工大学非常勤講師,熊本大学非常勤講師,京都大学大学院特任教授など歴任,2021年9月より公立はこだて未来大学名誉教授.

ワークショップの授業名

「誰だれでもピカソン」鉛筆ドローイング

30分:ワークショップミニ講演:テーマ「みること

WSミニ講演:テーマ「みること」 私たちは日常の中で無意識に「みる」という行為を行っていますが,この「みる」は単なる視覚的な働きにとどまらず,実に多様な意味を持っています.目を通じて情報を受け取るだけでなく,注意を向けて観察したり,さらには物事の本質を理解するために「みる」と言ったりします.このように,「みる」ことには多義的な性格があり,それを意識することで,私たちの知覚や認識,思考の在り方をより深く理解することができます.ミニ講演では,「みる」ことを〈視覚〉〈観察〉〈理解〉の三つの側面に分けて考察し,その多義性がどのように生じ,視覚表現においてどのように応用できるのかについて探ります.

150分:ワークショップ「誰でもピカソン」鉛筆ドローイング

ワークショップは,ミニ講演「みること」で取り上げた〈視覚〉〈観察〉〈理解〉という「みる」の側面を実際の表現活動へとつなげる体験型のプログラムです.まず,「みること」の考察を出発点とし,表現の最も基本的な道具である鉛筆に着目します.ここでは,描くことを「観察と解釈の結果としての表現」として捉え,それを可能にする視覚表現の手法について解説を行います. さらに,アートやデザインにおける表現が内包する〈機能〉〈形態〉〈構造〉といった要素を「情報」という観点から再考し,メディアによって変容しないない表現の本質について理論と実践の両面から探っていきます. そして後半では,鉛筆による「ドローイング=描画」を通じて,人や社会に対してメッセージを発信するための「情報表現」としての表現体験を行います.描画というシンプルな行為の中に,「みること」と「考えること」がいかに結びついているかを実感しながら,自身の視点や解釈を形として表すプロセスを学びます.

持参するもの

筆記用具・鉛筆(3H〜3B)・消しゴム・カッターナイフ